お久しぶりです、34thのヴィオラ弾きのたむろーです。
なんだかミッチーに圧力をかけられた気がするので、たまには筆を執ってみます。
35th、36thと書いたら34thも、という気もしますしね。
さて、演奏会はまだ3日前のこと。演奏会にお越しいただいた方々も、お越しにならずとも当団を応援して下さった方々も、本当に有難うございました。
今から3日前は、まだリハーサルでしたね。あれ、この時間(14時)はまだ、リハーサルも始まってなかったっけ?
本番を終えたのがつい昨日のように感じられる一方(まぁまだ3日前なのですが)、もはやはるか昔にも思えるような、そんなふわふわとした余韻に浸っているここ数日です。
我々34thは、去年の冬の定期演奏会(いわゆるオールフランスプログラムの回です)で執行部を退き、この悲愴シーズンを切り盛りしたのは35thの後輩たちでした。主役を35thに譲った34thは、演奏の面でも多くの人が最前線を退き、どちらかというと、後ろから後輩たちを支える役目を務めました。
しかし34thはこの春に4年生となった学年です(なっていない人もいそうですが)。悲愴シーズンの期間は、同時に、各々の夢に向かって、大きく一歩を踏み出すシーズンでもありました。
就職活動にいそしむ面々あり、教育実習に出向く面々あり、大学院進学に備える面々あり。
演奏会を辞退せざるを得ない人も多く、「なかなか同期に会えないなぁ」と思うこともありました。
半年前まで、一丸となって音楽を作ってきた34th。ちょっと時が経つだけで、こんなにバラバラになってしまうなんて。
しかし演奏会を終えた34thの面々は、いつもと変わらず前向きでした。
「就活と並行して演奏会にも出たけど、後悔はない」
「就活を優先して演奏会には出なかったけれど、後悔はない」
どちらも実際に34thから聞いた感想です。やったことは反対に見えるけれど、自分のすべきことを信じて取り組んだことには変わりありません。
演奏会に出た人もいる。出なかった人もいる。でも、みんなが自分の納得できる選択をしたなら、それはとても大切なことだと思ったのでした。
さて、4年生にもなると後輩ばかりになり、後輩が演奏に対してあーだこーだ考えているのを、なんとなく“見守る”姿勢になった気がします(その良し悪しはともかく…)。
練習段階から色々と悩んできた後輩を見ているだけに、本番は感慨深いものでした。
後輩を始めとする各奏者に触発され、自分自身も一心不乱に弾くことができたと思いますし、みんなも曲に入り込んでいたように思いました。
「悲愴は幕切れのフライング拍手が怖い」とはよく言われることですが、本番は幸運にして、松岡先生の手が下りるまで、お聴きの皆さんは物音一つ立たせませんでした。皆さんに感謝することはもちろんなのですが、「拍手させない」ほどに緊張感に満ちた最後を演奏出来たことは、一つの誇りに感じました。
私自身、松岡先生が手を下すまで瞬き一つできず、霞みゆく視界の中で、気が遠くなる思いがしたものです笑
本番は総じて、練習を凌駕する出来だったとは思うのですが、後輩たちはいろいろ思うところがあったようです。私が上手だと思った箇所でも、
「まだできる」
「もっといけたはず」
「正直、コレで終わってしまって悔しい」
という感想ばかり耳にしました。
それを聞いて、嬉しく思いました。まだまだ満足できないということは、それだけ成長する意欲を秘めているということです。このシーズンが到達点ではなく、これからも続いて行く道の途中に過ぎないということを知っている後輩の多さに、私は感銘を受けたのでした。
今度の冬は、どんな演奏になるのでしょうか。
いろんな立場の人の、いろんな思いが渦巻いた定期演奏会。私自身も、そしてきっと団員みんなも成長することができたと思います。これから始まる冬シーズン、個人的に待ちに待ったブラームス。今回の成長をぶつけられるようなシーズンにする所存です。
と、その前に。次は新練かな…? 36thの人、誰か新練について書いて下さいね。