指揮者tutti!

こんにちは。35期セコバイのミッチーです(ー〇ω〇)ノ

さる3月6日、今シーズンでは初めて、指揮者の松岡究先生をお迎えしてのメインtutti、いわゆる指揮者tuttiがとり行われました。

多くの課題とともに、今シーズンへの展望が見出された充実した練習になったと思います。
まだまだ完成には程遠い自分たちの演奏を、松岡先生が額に汗を浮かべて全力で引っ張ってくださったことには純粋な感動をおぼえました。フィルのためにここまで本気になってくれるのか、という感動です。フィルは本当に指導者に恵まれています。

そのような松岡先生渾身の指揮もあってか、練習会場はいつになく集中力と気迫に満ちた雰囲気になっていました。
もっとも、練習開始直後は緊張しすぎて息苦しいほど張りつめた空気ではありましたが。
とくに第一楽章の6小節目で一度音が途切れるとき、静寂の中で誰一人として息をのんで微動だにしなかったあの瞬間、緊張の度合いはピークに達していたと思います。
わけても36期(一年生)の面々がとても緊張していたように感じました。34期の先輩方が第一線を退き、36期の活躍の場が大幅に広がって以来初めての指揮者tuttiだったことを想えば、それも当然のことだと思います。その張りつめた緊張感に団員がどう折り合いをつけていったのかはわかりませんが、少なくとも練習の後半では過度に緊張することなく、自分たちの音楽を実現していくために演奏にのめり込んで行けたと思います。

指揮者tuttiの最大の魅力の一つは、指揮者の先生がこの曲をどう解釈し、どういう意図をもって演奏するかを伝授していただけるところにあります。
各楽章の意味はなんなのか、テンポを緩めたり速めたりする背景にはどういう思いがあるのか。曲を演奏していく上で、たんに楽譜に書いてある記号を実現していくのではなく、その背景を知ることができる絶好の機会が、この指揮者tuttiなのです。
もちろん、すべての背景を松岡先生から教わるわけにはいけません。自分たちでも考えなければならないのは当然です。しかしそれでも、自分たちが考えている以上に深い背景があったりして、そういうものに触れられる指揮者tuttiは本当に有意義な時間だと感じます。

今回松岡先生がおっしゃったこの曲の背景を楽章ごとに要約すると、以下のようなものになります。

第一楽章:チャイコフスキーが人生の喜怒哀楽さまざまな場面を回想する。激情の音楽。
第二楽章:美しいワルツなのだが、五拍子であるために踊れない。ゆえに悲愴。
第三楽章:作曲家チャイコフスキーの系譜を振り返る。様々な批判にさらされながらもついに大作曲家として大成したチャイコフスキー、しかし運命の主題によって、その人生はばっさりと断ち切られてしまう。
第四楽章:なんだろう?

第四楽章は時間がなくて少ししか練習できなかったため、今回はまだ結論が出ませんでした(。╹ω╹。)
今後に期待しましょう!

長くなりすぎました。今回はこの辺で!
ミッチーでした(ー〇ω〇)ノシ