定演が終わりました。

こんにちは。35期セコバイのミッチーです(ー〇ω〇)ノ

定期演奏会から一夜明けて筆をとったものの、さて、なにから書けばいいものか。
感ずるところは多々あるものの、書きたいことがまとまっていないのが正直なところです。

今回指揮を振ってくださった松岡先生は、フィルで悲愴を振るのはこれで三度目なんだとか。それでも先生は、あくまでもいまフィルを構成している「僕たち」との音楽を作りたいんだとおっしゃってくださいました。メンバーは変わっていくのだから、今までやった悲愴ともちがった音楽になるはずなのだ、と。
ではその松岡先生は、昨日の演奏をどう感じていたのでしょうか?松岡先生のブログ、キューちゃん通信から抜粋させていただきましょう。



松岡究です。

本日、大田区民ホール「アプリコ」にて早稲フィルの演奏会を指揮いたしました。無事終了いたしました。

このオケは早稲田の学生に限らず、いろんな大学から集まってきている所謂インターカレッジ的な性格のオケです。そういう集まりであると、尚更年度の初めというのは新しい執行部になってからという理由もあって、何かとまとまりに欠けるきらいがあります。早稲フィルもご多分に洩れず、練習ではそういった面も垣間見えたのですが、今日の演奏会は、それを払拭!素晴らしい集中力でまとまったのは、指揮していて大変気持のいいものでした。

ヘンゼルとグレーテル序曲は、ワーグナーが子供のお面をかぶっているような作品で、安易に飛びつくと大火傷してしまう曲ですが、若干硬さもありましたが、良くまとまった演奏になりました。

ドビュッシーの小組曲は、これも下手をすると野暮ったいセンスのない演奏になりがちの曲ですが、彼らは自ら楽しんで、今日の持つ美しさをよく表現できていたと思います。

最後の悲愴。最初から最後まで素晴らしい集中力が途切れず、練習ではうまくいかなかった所がかなりうまくいったり、本番でしかなしえない表現というものもあって、勿論今日の白眉!今日これだけのまとまったオケになれたことは、早稲フィルにとって大変良かったことだと思っています。

また来年5月19日神奈川県立音楽堂で彼らと共演します。



これだけお褒めの言葉にあずかると、かえって恐縮してしまいます(笑)
もちろん、この文章の中には表出しなかった問題点、課題は無数にあったことと思います。とくに練習の段階では、「緊張すれども集中せず」というか、注意力散漫であったことは否めません。しかし本番では、先生も書いておられるようによく集中していました。僕たちも何かを表現しようと必死でした。先生がここまで褒めてくださったのも、それがひとつ実を結んだからかな、と思います。

それから、僕たちのトレーナーである征矢さんの講評の話をしたいと思います。

本番終了後のレセプション、毎回トレーナーの先生方から演奏の講評をいただくのですが、自分たちのまだまだ未熟なところも手伝って、それなりに厳しいお言葉を頂戴することになりました。本番を終えた直後の興奮はあったものの、先生方の講評を聞くにつれ「やはりまだまだダメだったか」と(ダメだと感じる理由にもいくつか心当たりがあったので)思うようになっていました。
しかし最後に登場した征矢さんから、「演奏が終わったとき泣いちゃった」とのお話を聞いたとき、自分はなにか得心がいったように感じました。

征矢さん泣かせられたんなら、いいじゃないかと。

もちろん問題点や課題を棚に上げて通り過ぎようというのではないのですが、とりあえず達成感をおぼえるに足る十分な理由はできたかな、と思ったのでした。
だから胸を張って言えます。昨日の演奏は、今の僕たちにできる精一杯の演奏です。昨日の演奏には、反省するところはあっても、恥じるべきところはひとつもありません。これが僕たちの演奏なんだと、胸を張って言えます。

いまの段階で足りない部分は、これからさらに切磋琢磨して補っていきたい。
次のシーズンのメインはブラームスの交響曲第一番。言わずと知れた超名曲です。
だから次の演奏会までには、もっと成長した早稲フィルを見せられるようになっていたい。昨日の演奏はひとつの到達点であると同時に、そう決意するにあたっての通過点でもあるのです。
団員の意識ははやくも次のシーズンに向けられています。

もっと先へ、もっと上へ、もっと高みへ!

新シーズンの鍛練の日々は、いまその幕をあげたのであります。

最後になりましたが、会場に聞きに来てくださった711名の皆様、並びに日頃団員への励ましをくださるすべての皆様に、この場を借りてあつく御礼申し上げます。本当にありがとうございました。

終演後目からなんか出たミッチーがお送りしました(ー〇ω〇)ノシ