新しい風

すっかりご無沙汰しております。
東京の桜は散ってしまいましたが、緑のあるところでは色鮮やかな花々が、春を目で楽しませてくれています。
そんな今日はハナがお送りします。

まずは、早稲フィルの新歓コンパにお越しくださった1年生の皆さん、ありがとうございました。
楽器愛、音楽愛に溢れた皆さんのご入団を心よりお待ちしております。

新歓イベントもいよいよ折り返し地点。
そんな先週末、現役メンバーは2日連続の指揮者tuttiに臨んでいました。

早稲フィルでは、常任指揮者を置いていないため、年2回の定期演奏会の折には、運営代の幹事会やトップ会メンバーを中心として、ご一緒してくださる指揮者の方を決定しています。
普段の練習はトレーナーの先生方に見て頂き、本番を見据えたこのような時期から、本番をご一緒する指揮者に振って頂く指揮者tuttiが入ってきます。

指揮者の初振りの日を迎えるまでは、どんな音楽になるのかを想定しながらの練習になります。
トレーナーによっても異なることを指示されるので、色々なことを試していくうちに、各メンバーは自分の好みを見つけていっているのかもしれません。

初めてのメイン曲のtuttiを終えてから早2ヶ月。
この期間に、各々が各自の技術向上のため、引いては団全体の演奏の洗練のために積み重ねてきたことが沢山あります。
いつも教えて頂いているトレーナーの方々ではない指揮者を前にすることは、そうして身に付けた積み重ねの存在を自覚する瞬間でもあります。
積み重ねてきたことと全く違うことを指示されることも多々ありますが、その指示にその場の限られた時間で応えるためには、積み重ねを体得してきた過程が必要だと考えています。
自分の中に用意された答えがあれば、求められた形と何が違うのかをすぐに判別できます。

早稲フィルは楽器を通じて音楽を楽しむ団体ですが、それだけに留まらず、人間的にも成長出来る場所だと改めて感じた練習でした。
本番まであと1ヵ月あまり。
初めてのホールで、初めての指揮者をお迎えし、どのような新しい音楽となるのか、新しさを楽しめるシーズンになればいいなと思っています。