ワセフィルブログをご覧の皆様、はじめまして。ゆりな からバトンを受け取った 38期1stVnの みどりこ です。
先日は、早稲田大学フィルハーモニー管絃楽団第73回定期演奏会にお越しいただき誠にありがとうございました。ほぼ満席、優に2000名を超えるお客様に私たちの音楽を届けられ、さらに多くの方からメッセージを頂き、団員一同充足感でいっぱいです。また、平日公演ということもあり、やむを得なく当日お越し頂けなかった方へも、お礼申し上げます。日頃の当団への活動を支えて下さり、ありがとうございました。今後ともよろしくお願いいたします。
私たち38期の運営代が終わり、文字に書き起こしたら本が一冊出来上がってしまうのではないかというほど、この3年間で多くの仲間に支えられ過ごした日々は濃く、充実したものでした。その中でも、私が特に力を入れた【幹事会】と【1stバイオリン(以下1stVn/1st)】について書かせていただこうと思います。
ワセフィルの運営の土台を担う幹事会は、インスペクター、総務、副総務、会計、渉外、書記の6名で構成されています。演奏面ではトップ会、運営面では幹事会という2大体制から成り立っています。他にも合宿係、外報係など様々な係に支えられ活動しています。
私が幹事会の一員になってからこの2年間、特に運営代になってからは想像していた以上に忙しく、目まぐるしく日々は流れ、気がつけば一日中頭の中がフィルでいっぱいになっていて、いつの間にか1日が終わっているそんな充実した1年間でした。
思い返せば、ちょうど1年半前、昨年5月の全体合宿の夜中の幹事会で、指揮者とホール決めの話し合いをしたことは、昨日のことのように鮮明に覚えています。私たちが、指揮者決めに息詰まっていた時、トレーナーから「君たちには真の音楽に触れてほしい」と、小林先生を招請することを提案されました。一学生アマチュアオーケストラ団体が、日本を代表する世界的指揮者にタクトを振って頂くということを実現させるに至るまでには、いくつもの巨大な壁が立ちはだかり、ひとつひとつ同期で一丸となってそれらを壊し、乗り越えてきました。大変だったからこそ思い入れも強く、終演後には涙が止まりませんでした。
幹事会の中でも、私は会計を担当させていただきました。オーケストラ運営には、莫大な費用がかかります。団員は、勉学に、課外活動に、アルバイトにと勤しむ中で、私の役割は、日々の金銭管理の他に、「いかに団員が他の活動とサークルを両立できるよう乗り番代を減らすか」ということでした。団員が一人欠けてしまうだけで、そこに生まれる音楽は全く別のものになってしまいます。一人も欠けてはならないのです。音楽が好き!クラシックが好き!オーケストラが好き!そしてワセフィルが好き!という気持ちは団員皆に共通していることです。残念なことに、例年、一人暮らしをして、アルバイト代から生活費や学費を出している人の中には、オーケストラを続けていくことが困難になってしまう方も数名いるのが現実でした。しかし、今シーズンは、徹底した予算管理とトレーナー、OBOGからのアドバイス、そして何と言っても同期の協力あって、歴代シーズンより大きなホールでの練習を繰り返したにもかかわらず、乗り番代を半分以下にすることができ、ほとんど団員も辞めることなく次の代へ引き継ぐことができ、内心とてもホッとしております。
この一年間、何度も挫けそうになっていた私を支えてくれた幹事会のメンバー、同期、先輩、後輩、そして家族や大学の友達、ワセフィルを応援してくださっている方々、本当にありがとうございました。
(↑上: 本番直前のリハーサル / 下: 開演前のコントラバスによるロビーコンサート)
また、今シーズンの1stVnパートは、コンマスを中心に「日本一の、いや世界一の1stになろう!」ということを目標に日夜練習してきました。週3〜4回のレギュラー練習の他にも、日曜日の朝9時から夜10時まで外部会場をお借りしてパート練習(闇練)をするなど、私たちが思い描く「自分たちの音楽づくり」に想いを込めて。また新たな試みとして、諺の「三人寄れば文殊の知恵」をなぞって「文殊練」をパート練習の前後に行っていました。毎回3〜4人でメンバーを組み、学年関係なく「自分はこう歌いたいんだ」という意見を出し合い、正解がひとつではない音楽に向き合ってきました。
私たちの目指した「世界一の1st」というのは、何も演奏技術的なことだけではありません。私たちは、プロのオーケストラとは異なり、奏者としてもまだまだ成長途中の半人前であり、楽器もそこまで高価なものは買えません。しかし、音楽に対する熱意と懸けた時間はプロに負けません!今回演奏したフィンランディア、チャイコフスキーの弦楽セレナーデ、そしてマーラーの交響曲第1番、これら3曲について7ヶ月以上の時間をかけて勉強し、猛練習してきました。私たちのこれら3曲にかけた想いを届けることはできたでしょうか。
一緒に練習をすることで、仲間がどのように弾いているのかを目で見て、耳で聴いて、肌で感じて…その中で自分はどのように歌おうか、どれだけお互いのことを知っているか、どれだけ仲間を信頼して演奏できるかが一つ一つの音に繋がったのではないかと思っております。たくさんのお客様からの拍手喝采のもと、第73回の定期演奏会を終えられましたことに感謝いたします。
ワセフィルは、現1年生が第40期生にあたり、40年間の積み重ねの中で作り上げられたオーケストラ団体です。「自分たちの音楽づくり」に共感してくださり、応援してくださる多くの方々へ、今後とも私たちを温かく見守っていただけたら幸いです。
次回の演奏会から、主な運営は第39期生(現2年生)となります。来年5月に春の定期演奏会がございますので、これからもどうぞよろしくお願いいたします。
長文でしたが、ご一読いただきありがとうございました。
次回のブログは
じゃららららららららら
ばん!
1stで共にがんばってきた親友の ともとも に回したいと思います!よろしくね!