こんにちは。ヴィオラのしんちゃん(誰?)からバトンを受け継ぎました、39thパーカッションのめいです。岡田です。
いつ自分にブログがまわってくるんだろうとヒヤヒヤしてたら唐突にブログが再開されてましたね。次自分でしたね……
ブログなんて全く書かないのに〇しまさんに内容のハードルを上げられたので、〇しまさんはきっとブログ書いたことあるに違いないと思い(〇しまさん確か29th?)、どれどれと思って過去の早稲フィルブログを遡ること2007年、この年に早稲フィルブログは開始されたようです。とりあえず最初から読んでみるとあれあれ、この年の冬定メインもチャイコフスキー/交響曲第六番「悲愴」、指揮者も松岡究先生。その当時の様子があれこれ書かれていますが、その中で〇しまさんは見事な“エリック・サティーの振り逃げ”をされていたので、さしあたりそれを超えるのを目標に書き始めていくこととしましょう!
こういうのは一気呵成に書き上げるのがいい気がします。昨日の指揮者tuttiから帰ってきてご飯食べてPC開いたらもう日付が変わってしまいましたが、つい数時間前の、ホットな出来事を、思うままに、※夜中のノリで、書きます。変なこと書いてたらスルーして……前振りですでに長いですね。自分の文章は冗長なのでご容赦下さい。
昨日、10月25日(火)は、早稲フィル今冬の定期演奏会本番=2016年12月25日(日)のちょうど二ヶ月前にして、今シーズン最初の全曲指揮者tutti&ホール練(杉並公会堂)でした!
前振りでちらっと触れましたが、今回指揮をしていただくのは、早稲フィルではおなじみ、松岡究先生です!松岡先生にはこれまで何度も早稲フィルの定演を振っていただき、その信頼関係は厚いところですが、今回の演奏会のメインプログラムであるチャイコフスキー/交響曲第六番「悲愴」を松岡先生に振っていただくのはなんとこれで4回目になります!!前振りででてきた2007年冬定というのは早稲フィル×松岡先生×悲愴の2回目だったのですね!!
慌ただしい中ホール練習は始まりました。
写真の通り、今回は舞台が少し前に突き出しています。そのセッティングに大分時間をとられ、今回練習できたのはたったの2時間。2時間と言えば一つのコンサートにかかる大体の時間です。つまり、今回の練習では、全曲をほぼ1回通すことしかできませんでした。セッティングも、当初考えていたものから急遽変え、バタバタ動き回っているうちに練習が始まっていました。
最初のイーゴリ公序曲、私は降り番のため、響きを確認しようと、またブログ用の写真を撮らねばと客席をうろうろしていましたが、正直に言うと、きいてて全体的にちぐはぐな印象でした。ホールの響きに翻弄されて、ふわふわとかみ合わず、発音もあまりはっきりしない。それはホール練の最後まで続いたように思います。しかし限られた時間の中で手直しをする暇もなく、すぐ次の悲愴へと移ります。
(松岡先生おなじみのポーズ)
私は悲愴のティンパニをたたくのですが、休憩時間になんとかチューニングを終え、曲の冒頭が既に始まり緊張感漂う中マレットをこっそり取り出し、上の写真が撮れてちょっとほっとし(汗)、自分の出番が来ていざ入るも、どこかまだ落ち着きません。身体が、音がうわずっている感じ。松岡先生のテンポに、音楽にくらいつこうとするも、予想に反してとっさにつけきれなかったところ、ここはうまく寄り添えたかなというところ、いろいろ交錯するも、音楽はとまることなく進んでいきます。我々アマチュアの学生にとって、たった数十分ではホールの響きも掴み切れなければ、初めての指揮者tuttiでしかも通しただけでは指揮者の意図を充分に汲み取ることも難しいです。指揮とうまくかみ合わないところ、松岡先生がもっとこうしてほしいと指揮で訴えるもこちら側が取りこぼしているところがいっぱいあって、でも今はやり直す時間もなくひたすら前に進むしかない、お互い我慢の時間が続いたような気がしました。しかし、この曲の持つ美しさに酔いしれ、松岡先生の指揮に導かれて、ふといい演奏が引き出されている瞬間もまた確かにあったように思います。楽章が進むにつれてだんだん慣れてきたかな、さっきの1楽章もう一回やり直したいなんて私は心の中で思っていましたが、本番もこんな風に次に次にと音楽は進んでいくんですね。やり直しのきかない、たった一回の演奏で、すべて決まってしまうわけです。今日の自分の演奏では、とてもこのままでは終わりきれない、と思いました。
悲愴だけ二ヵ所返す時間がありました。いずれも1楽章で、冒頭Allegro non troppo のヴィオラ・チェロの入りとAllegro vivo 以降Nの3小節目アウフタクトでフォルテ3つまでもっていくところ。松岡先生が最初に3ヵ所返したいと仰ったときNはやるだろうなととっさに私は思いました。ここは松岡先生節でこだわって溜めるところなのです。通した時は、私が思っていたのよりももっと溜めてきて、とくにそのフレーズの一回目で私はつけきれませんでした。ここはNの3小節目アウフタクトのfff頂点にもっともっていかないと、とのこと。私は音量バランスのことや汚い音になるのを恐れてfffにしては少しらくにたたいてしまっていたのですが、松岡先生が微笑みながら、ティンパニはもっとだしていい(もっとだせるでしょといわんばかりに)と仰ったので、音割れを恐れず松岡先生のニュアンスをなるべく汲み取るつもりでたたきました。段々個人的な話になってきてしまって恐縮ですが、ここは自分にとって確かな収穫でした。松岡先生の悲愴のff、fffのニュアンスが少しわかったような気がして。悲愴を演奏したことのある人ならおわかりでしょうが、楽譜に出てくる強弱記号はとーっても幅広く、fffやffff、pにいたってはppppppまででてきます(しかもこれはたった1か所だけ)。そのうちのfのニュアンスを、今日は少し掴むことができた、かな。逆に、pの表現はうまくいかなかった。ライヴでしか伝わらない繊細さで、しかしホールできいても確かな存在感のあるpというのが目標なのですが、音量バランス以前に自分の中でコントロールがうまくいかなかったです。音も身体もうわずってしまいました。
……まあ私の個人的な話はいいのです。個々人でそれぞれ思うところがあるでしょうから。そんなこんなで悲愴も終わり、最後にロミジュリ。これも一回だけ通して終わりました。ひとつ、これまた個人的な感想になってしまいますが、とても突き刺さったこと。この曲はsaxが登場するのですが、今回賛助で中村均一さんというそれはそれは素晴らしく素敵なプロのsax奏者に乗っていただけることになりました。このホール練にも来ていただいたのですが、その時の演奏がとびきりに素敵に私にはきこえました。皆初回の指揮者tutti&ホール練で苦戦している中、ひとり悠々のびのびと、たった一回の通しで完璧に吹ききってらっしゃいました。それが今の自分には余計に響いて、なんだか嫉妬してしまいますね……
さてさて、夜中の勢いで書き始めたこのブログですがそろそろ夜も明けてきそうなので締めくくらないと。
初回全曲指揮者tutti&ホール練はあっという間に過ぎてしまいましたが、ここからあと2か月!もっともっと松岡先生の音楽にひたりつきたい!今は、もどかしさと、期待と、不安と、入り混じるとはいえ、早く次の指揮者tuttiがしたくて私はうずうずしています。松岡先生とのこのオールロシアプログラム、きっと、素敵なクリスマスになります。そう本当に確信できた初回全曲指揮者tutti&ホール練でした~~
はい宣伝、宣伝。
【早稲田大学フィルハーモニー管絃楽団 第75回定期演奏会】
2016年 12月25日(日)
13:00開場 13:30開演
会場:杉並公会堂(JR中央線/東京メトロ丸ノ内線 荻窪駅北口より徒歩7分)
指揮:松岡 究
♪ボロディン / 歌劇「イーゴリ公」序曲
♪プロコフィエフ / 「ロミオとジュリエット」組曲(抜粋)
♪チャイコフスキー / 交響曲第6番「悲愴」
全席自由
当日券1000円
Web・電話予約500円
学生・65歳以上無料
(当日、ご身分を証明できるものをお持ちください)
※未就学のお子様のご入場はご遠慮いただいております
当団HP
http://www.wasephil.com/
そしてそして、この冬定プログラム、一部ではありますが、最初にお披露目するのは早稲田祭です!
こちらも是非いらしてください♪
……朝7時ですね、うん、夜は明けました。
次のバトンは、私のブログ更新よりはやかったのは勿論のこと、昨日の指揮者tuttiの録音を昨日の22時47分の時点であげたとつぶやいていた(!)録音ホルンマンのきっしーにまわします。
ちなみに私は帰りの電車であいふぉんの充電切れて録音きけなかったー(T-T)
きっしーよろしく!