合宿楽しかったね

幹事会のさかうえからバトンを受け取りました、

48期Vnのあゆみです🌟

 

弦合宿と全体合宿を乗り越え、気づけば運営代引退という言葉が否応なしに頭に思い浮かぶ時期になってきました。

 合宿では朝から晩まで弾き倒し、弓の毛は抜け、指の皮は強化され、気力はなぜか夜のお菓子で補われ…。でも、その不思議な疲労感すら「音楽してるなぁ」と実感させてくれました。でも合宿中には音楽だけじゃなく、まさかの水鉄砲バトルも勃発! 隙間時間に全力でびしょ濡れになり、その後急いで温泉に駆け込みました、、。水と笑いでリフレッシュしてからの練習は、不思議と音のまとまりも良かった気がします☺️ 真剣さと無邪気さが同居する空間こそ、仲間と音を作る醍醐味だと感じます。

私自身、オーケスラは大学入学して初めての経験です。初めはなにもわからず、右往左往していました。ここだけの話、楽器を覚えるところから始めました😌  ソロで弾くのとは全く訳が違います。初めてみんなで合わせるという楽しさを感じることができました。 一生の宝になる友達とも出会えました。正直、しんどいことも夜一人で涙を流すこともありました。それでも前を向けて来れたのは支えてくれる仲間たちや、トレーナー、先輩方がいてくれたからだと心底感じています。

 

そして――12月25日の定期演奏会。プログラムは、重厚で濃密な三本立てです。

ベートーヴェン《エグモント序曲》:抑圧に立ち向かう英雄を描いた序曲。陰鬱な始まりから解放と勝利に至る構造は、ショスタコーヴィチとも響き合うようで、演奏会の冒頭から物語を一気に引き込みます。

チャイコフスキー《ロメオとジュリエット》:愛と憎しみ、運命と情熱。誰もが知る愛のテーマを、ただ甘美にではなく、全力で燃え上がらせて奏でます。クリスマスの夜にふさわしい、ロマンティックで切ない一曲です。

ショスタコーヴィチ交響曲第10番:スターリン死去後に作曲されたこの交響曲は、作曲者にとっての「解放の叫び」とも言われています。第2楽章は権力者を風刺した激しいスケルツォ、第3楽章には自らのイニシャル “DSCH” の動機が刻まれ、第4楽章ではついに光が差し込みます。苦難の歴史と個人の希望が同居するこの大作を、私たちの全力で鳴らし切りたいと思います。

 

コンミスの役割は「みんなをまとめること」…のはずなんですが、実際はまとめきれないほど情熱あふれる仲間ばかりです。その一人ひとりの熱量があるからこそ、ショス10の嵐は本物になり、エグモントの英雄は力強く立ち上がり、ロメジュリの愛は胸を打つものになるのだと思います。

サンタクロースが世界中にプレゼントを配る夜、私たちは仲間と一緒に音楽という大きな贈り物をホールいっぱいに届けます🎅 ただし中身は、きっちり包まれたプレゼントではなく、開けた瞬間に飛び出してきて、笑いも涙も巻き込むような音です。一人では絶対につくれないものです。弦が寄り添い、管が輝き、打が鼓動を刻み、みんなでひとつの物語を紡ぐからこそ生まれる特別な音です。

コンミスとしては、その仲間たちの思いを最後にきゅっと結んで、聴いてくださる方々に心からのクリスマスプレゼントとしてお渡ししたい。笑顔も涙もひとまとめにして、あの日のホールを一生忘れられない夜にしたいと思います。🎄✨

 

ここまで長々と読んでいただいてありがとうございます💭

さてさて、次は我らがチェロトップのしゅうへい! 普段は静かそうなのに、話すとユーモアのあるツッコミをしてくれて、ギャップを感じさせてくれます。