孤独

こんばんは、きどりんです。
団員の皆様、土日に渡っての指揮者tutti、お疲れ様でした。
いよいよスパートですね。私自身も精一杯やる所存です。
よろしくお願いします。
詳細記事は、きっと黒猫さんが感想を書いてくださると思うので、そちらに期待しますw

さてCD紹介ですが…冬定プロの曲をやり終えたところで、閑話休題。
ちょっとフィル的には異色なディスクを紹介したいと思います。

テーマはA・ピアソラ。
皆さんご存知でしょうか?

気になる方は↓


はい、ありがとうございます。

あまりフィルの人とクラシック以外の音楽について語り合った事が無いので
この記事は冒険なのですが…ピアソラは「タンゴ」の音楽家です。
伝統的なタンゴにジャズやクラシックの要素(バロックやフーガなど)を
取り入れたので、「タンゴの革命児」とも呼ばれます。
(ピアソラは一時期クラシックの作曲家を目指して渡仏しているのですが、
なんとそこではナディア・ブーランジェに師事しているのですね!
ブーランジェは伝説的音楽教師です。いや、マジでwiki見ると焦る。)

ヨーヨー・マに代表されるビッグネームも、彼の曲を取り上げて録音していますが、
やはりピアソラの音楽は、ピアソラ自身の演奏で聴きたいものです。
そこで今回紹介するのはこのディスク。

【ラ・カモーラ:情熱的挑発の孤独…A・ピアソラ&ニュー・タンゴ・クインテット 1988年 WeaJapan】

そりゃあ「リベルタンゴ」とか、「ブエノスアイレスの四季」の方がとっつき易いでしょう。
だけど、ピアソラに興味を持ち始めたら、ともかくこのディスクを聴くべきだと思います。
「入門用ならベスト盤がよくない?」
って意見も百も承知。それでも僕はラ・カモーラを推したいです。ともかく本当に素晴らしいから。

「孤独」の寂寥感。
「ラ・カモーラ」の暴力的衝動、性的衝動。
「スール:夢」の憧憬。
そして「スール:甦る愛」の根源的美。

つまり、人間なんて一皮剥けば、グロテスクな内臓=欲望が渦巻いてますよ、と。
そんな本質的な「負」の本能。綺麗事を嘲笑う無秩序な自己。世界は何て寂しくて人は
…っていう話をすると長くなるんですが。
ピアソラの退廃的な音楽は、その辺をくすぐられます。言ってしまえば愛撫されます。
「背徳」に通じますか…な。

まぁ純粋に、ダンサブルなリズムでノるのもありです。それだって始原的感性だし、
ピアソラの演奏は完璧に応えてくれますよ。

他には【タンゴ:ゼロ・アワー】及び
【レジーナ劇場のアストル・ピアソラ1970】もお薦めです!
音楽聴いて眩暈したのは初めてでした。

では今回はこれでおしまい。
やっぱよくわかんなかったかも?むーん…