いやはやもはや。
どなたか見てますか?
きどりんです。
このブログ、どうしようって思ってたんです。ここんとこずっと。
やっぱり放置はよくない、と。
だけどとりあえず僕に出来るのはCDをつらつら紹介することぐらい。
今日もそれで行こうかな、と思い立ち、筆を執りました。
なるべく小出しで行きます。一気に書くからすぐネタ切れするんだ。
では、「幻想」一発目。
「幻想」…このあまりに大袈裟な「フラれたよー辛いよー」な音楽。
団員内に限らず、世間でも有名なのはやっぱりこの盤ですね。
【C.ミュンシュ×パリ管弦楽団…
ベルリオーズ:幻想交響曲 (2007/06/20) ミュンシュ(シャルル) |
いやー聴き返してみても凄まじいテンションです。1楽章なんか正に「狂気のロマンス」です。
4楽章の大芝居なんて今や誰も真似出来ないし…
ただ録音があまりキレイではありません。60年代だから仕方ありませんが。
何にせよトップクラスの名演奏。取りあえず迷ったらコレ。
だがしかし。
そんな皆が薦めてるやつをここで紹介してもつまらない。
というわけで、僕が一番気に入っている盤をここに書き留めておきます。
【P.モントゥー×サンフランシスコ響…
ベルリオーズ:幻想交響曲 (2006/06/06) ピエール・モントゥーサンフランシスコ交響楽団 |
録音がモノラルなので耳慣れない方もいらっしゃると思いますが、
慣れてしまえばそんな不満は吹き飛んでしまうでしょう。
とにかく1楽章の最初からフルスロットル。
細部の歌心ではパリ管に劣るかもしれませんが、ダイナミクスの幅、表現の思い切り、
正に「狂気」を体現したかのような音楽です。
2楽章は快速テンポで始まります。垣間見える「恋人の主題」が何だか病的。。
コーダではこれしか考えられないような怒涛のスピードで追い込み、ラストでは少しだけ見得を切ります。
3・4楽章を聴いて思うのは、まるで伝統的なフランスのオケのように響いていると言う事。
普通のアメリカンオケはここまでフレンチな表現を追究できないでしょう。
行進の主題なんて、言ってしまえばラ・マルセイエーズみたい。
そして5楽章。
…確かに、1~4楽章までも本当に素晴らしい演奏のこの盤。
だけど「別にパリ管でも良いかなー」って気分になっても、ある意味仕方ないかも知れません。
そのくらい上記パリ管の演奏は記念碑的です。
しかし、しかし5楽章だけは別格。僕は圧倒的にモントゥーを推します。
とにかく怪奇、爆演。
怒りと恐怖に満ち満ちた祈りが炸裂します。
ラストの追い込みなんてフランスオケよりフレンチですよ!
ぜひお聴き下さい。
じゃ今回はこの辺で。