決起tutti、初めてのラヴェル。

34thのヴィオラ弾きです、たむろーです。

今日は決起tuttiが行われました。決起tuttiとは何なのかと言いますと、そのシーズンのメイン曲をどうにか無理やり通して、「今シーズンも頑張りましょう!」というように士気を高める全体練習なのです。冬定シーズンにおける初めてのtuttiであり、早稲フィルのラヴェルが初めて姿を現わす瞬間ということになります。

メインの3曲は、いずれもラヴェルの「古風なメヌエット」「マ・メール・ロア」「ラ・ヴァルス」で、今日はその順番に練習を始めました。練習を見て下さったのは、早稲フィルのトレーナーの東貴樹先生です。渡仏経験をお持ちの先生だけあって、フランス音楽には並々ならぬこだわりを見せている様子。
まずは古風なメヌエットの練習開始と同時に宣言。
「俺、ブルレスケ(先生がシェフを務めるオケで、先日同曲を演奏しました)で最初の4小節に数時間かけたから」
!!!

フィルが今までやってきた曲が何かと“アツい”曲だっただけあって、今回のようなさらっとしたクールかつシュールな曲は新鮮です。初めての合わせとあって、当然のことながら演奏は先生の求める物から大きくかけ離れていました。先生はジョークを交えつつ、熱弁をふるいます。

「そこで拍節感を出しちゃだめなんだ!」
「もっと弓をスッと早く多く使って」
「あーそこヴィオラ! 音質スーパー変えて!」
「そんなんじゃフレンチじゃなくて破廉恥だ!」 

ええ、的確かつ容赦ないですが。しかし、何とか練習時間の3時間で、3曲を最後まで通しました(ラ・ヴァルスでは先生から「コレはワルツじゃなくて盆踊りだ」とのお言葉を頂戴しましたが…)。改めてスタートを実感する貴重な時間でした。課題が山積み過ぎて、この先何が待っているのか全く見えませんが。

それはそうと、ヴィオラ弾きとして気になった東先生のお言葉。
「ドイツではヴァイオリンがあって、そしてヴィオラがあるだろう」
ええまあ。
「フランスは逆だ。ヴィオラがあって、ヴァイオリンがある」
ほほう。
「フランスはヴィオラ大好きだからな」
おおお。
そういえばあんなところもこんなところもおいしいですね。頑張ろ。

決起tuttiの後は、お待ちかねの決起宴会。若者らしいノリが発揮されました。1年生が入団してからは、初めての全体コンパだったのでは。みなさん楽しみました?

そんなこんなで本格的に始まりました冬シーズンですが、これからフィルはしばらく試験休みです。…が、試験明けには弦合宿・管合宿があり、全体合宿もあり…。特に弦合宿で行われるQ練が、目下の相手ということになりそうです…。さてQ練とは何なのか、またそのうち書きましょう。

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