今季初の指揮者tutti!

こんばんわ。35期セコバイのミッチーです(ー〇ω〇)ノ

さる9月27日、矢崎彦太郎先生を迎えての初の指揮者tuttiが行われました。

まさに興奮と感動の嵐!

アドレナリン出っぱなしのものすごい経験でした。今まで指導してくださったあらゆる先生方にも何度も感動させられ、また勉強させてもらったのですが、今回の経験はひとしおでした。以下にどれだけものすごい経験だったか、やや興奮気味に書いていきますのでお付き合いください(^o^)/

自分は松岡先生以外の指揮者に振ってもらうことが初めてだったので、多分今までのあらゆる練習の中で一番緊張していました。
緊張でガチガチになってしまい、「これじゃいい音が出ない!」と焦ってますますペースを崩していく典型的な負の連鎖に陥ったわけですが、そこから救いあげてくれたのがまさに矢崎先生の指揮でした。

かなり細かいところまでこだわって振ってくれる。
ゆえに目が離せない。惹きつけられる、釘づけになる。
安直な言い方ですが、タクトが帯びるオーラがそのへんの指揮者とは違います。
そうとう力強く振り下ろされるのに、決して見苦しくなく、しかも繊細なのに明確。先生の言わんとする音楽が直接タクトから伝わってくる、一種のテレパシーを発してるんじゃないかと疑いたくなるような、つまりとてつもなく雄弁なタクトさばきでありました。

すごいのはタクトの振り方だけではありません。曲を止めてあれこれ指示する時の言葉のセンスにも感動しました。音楽ってそもそも抽象的なものなのに、言葉でどうしてあんなにわかりやすく表現できるのか。長い文章でだらだらと説明を続けるのではありません。むしろ短い言葉で端的に言いきってくれる、それがわかりやすい!
その言葉の選び方が、いや選んでいるわけではなく、自然と口をついて出てくるのかもしれませんが、とにかくその言葉の選択を決して間違えない。語弊がまったく生まれないような、本当に分かりやすい言葉を使ってくれます。

そして楽曲と楽器に対する理解の深さといったら、もうマリアナ海溝なんて水たまりみたいに思えるほど。まず手始めに一度通して洗いだした気になる点を、きわめて細部に至るまで、通した後にはっきりと指摘してくださいました。それも結構な数の箇所があって、正直言って「よくそんなに覚えていられるなぁ」と思ったのですが、あれが本物の指揮者なのかと純粋に感動しました。本物ってすごいや。

あれだけの指揮にこたえられる精度の高いオーケストラになるにはどうしたらいいか、なんて壮大なことを考えたりもしました。平パート員の仕事ではないかもしれませんが、意識を高く持つことは悪いことではないはず。
矢崎先生の要望、「こう鳴らしたい」、「こう響かせたい」という意見に万全に答えられたわけではなかったものの、今回の指揮者tuttiで一番感動したことは、自分たちオーケストラの集中力が普段とまるでちがう、研ぎ澄まされたものになっていたことだったかもしれません。
これも矢崎先生の指揮の妙技がなせる技でしょうか?
矢崎先生を中心として、オーケストラ全体が指揮者に同化していこうとするムードを感じました。自分も「この人に同化したい」と思ったのですが、みんなも同じ気持ちを抱いていたのかもしれないなぁなんて思うと少し嬉しかったり。
早稲フィルはまだまだこんなものじゃないってところを、矢崎先生にすこしは見せられたかもしれません。でも、まだまだこんなもんじゃない!

そんな風に感動しっぱなしの指揮者tuttiだったのですが、惜しまれるのは肝心の手がついていかなったことでした。目は指揮者とトップに釘付け(楽譜もろくに見ない)、頭はフル回転、なのに肝心のお手々がついてこない…
練習不足を痛感しました。矢崎先生もおっしゃっていましたが、まずはテンポ通りに正確に弾けるように、いまいちどやり直す必要があるようです。はたしてそれだけの時間があるのか若干不安ではありますが……
言うまでもなく、矢崎先生のやりたい音楽がどんなものかわかっていても、それを表現できなければ意味がない。オーケストラの難しいところですね。

あんまり個人的な自省を書いてもあれなので、とりあえずこの辺にしておきましょうか。
とにかく感動した指揮者tuttiでした。次までにはもっと弾けるようになって、そしてまた矢崎先生に釘づけになっていたいものです。釘づけになっていても弾けるようにならなくっちゃなぁ…

長文駄文におつきあいいただいてありがとうございました。
ミッチーでした(ー〇ω〇)ノシ