こんにちは!
トランペットのパートリーダーのまなみちゃんからバトンを受け取りました、ホルンのむーたんです! ついに回ってきた早稲フィルブログ……! はりきって書きますよ!!
中学生のころからホルンを吹き始めて、今回の演奏会で14回目になるのですが、ホルンパートに所属する以上「ソロ」というものからは逃れられないのです。いや、逃れられないと表現してしまうとまるで嫌がっているようにとられてしまいそうですが、全くそんなことはありません! ただ、それにのしかかる重圧や責任感というものは、毎回ひしひしと感じています。
来たる12月26日のプログラム、私はメイン曲のチャイコフスキーの5番にてソロを任されていますが、これはホルンソロの中でも極めて有名で、かつ長さもあるので練習には苦戦してきました。合奏のたびに緊張してしまい高音を外したり、そもそも音が出なかったりと困難がしばらく続きました。そのうち、合奏のたびに「今回もどこかでミスしてしまうんじゃ……」という悪い緊張感に苛まれていってしまいました。
その悪い緊張感を払拭し、自身の集中を高めてくれるいい緊張感へと変わったのは12月に入ってからでした。個人練習を重ねて、いろいろなトレーナーの先生からのアドバイスを受けるなどして、コツというか、ソロへの向き合い方を発見しました。私の研究結果は次の3つです!
① ソロの歌い方、吹き方に計画性を持つ
これは後輩とSNSでやり取りしているときにもらったアドバイスです。この上昇音形はこう吹く、このフレーズはこう歌う、というようにソロの吹き方をある程度ちゃんと固定することによって、行き当たりばったりで無策なソロではなくなり、意思を持った計画性のあるソロを吹くことができるようになりました。しかし、最初のうちはいろいろな吹き方を試してみるのも大事ですし、弦トレーナーの征矢先生からは、「ソロをやってる途中に自分の内側からにじみ出てくる音楽があったなら、それに従え!」というお言葉もいただきました。予定調和すぎず自由に、しかし計画的に。これを心がけています。
② 姿勢をよくする
この文章を書いている前日にOBの方からこのアドバイスをいただきました。確かに上手くいっていない時は体の軸がぶれていたり、足がプラプラしている気もします……。しっかり上半身を支えて吹く。これはいつでも管楽器奏者の基本なのですね。ありがとうございます。
③ 評価を気にしすぎない
合奏が終わると周囲の人にどうだったか感想やアドバイスを聞くことがあるのですが、自分で聞いておきながら、ダメ出しや指摘を受けるとかつては少し凹んでしまったのです……。多分この心理は、「ソロを褒められたい」というわがままな欲望をベースにしているからなのだと、今では思います。しかしソロに限らず、私たちはお客様に褒めてもらうことを第一の目標に掲げているわけではないのではないか、と考えるようになりました。我々はお客様に音楽を通して感動をお届けしたい、また自分たち自身で感動できるような、自分たちの音楽を作りたい。早稲フィルのモットー「自分たちの音楽を」もこれを示唆しているようにも感じます。これができれば、おのずとお褒めの言葉もいただける。ちょっぴり期待しながら、でもしっかりと集中して、冬の定期演奏会に臨みたいと思います。
さて、そんなソロをお届けする演奏会がこちら!
【第87回定期演奏会】
日時:2022年12月26日(月)18時開場 19時開演
会場:府中の森芸術劇場どりーむホール
指揮:喜古恵里香
ボロディン 歌劇《イーゴリ公》より韃靼人の踊り
チャイコフスキー バレエ組曲《眠れる森の美女》 作品66a
チャイコフスキー 交響曲第5番 ホ短調 作品64
チケットはこちらから!
次回は、オケを運営でも演奏でも土台からしっかりと支えてくれる、コントラバスのまさにこふにバトンをつなぎます!
以上、ホルンのむーたんでした!
メリークリスマス!!