このさかずきを受けてくれ
どうぞなみなみつがしておくれ
花に嵐の例えもあるぞ
「さよなら」だけが人生だ
先人は良い言葉を残してくれたものです。
これは唐の武陵という人の漢詩を、井伏鱒二が訳したもの。
まさに名訳。
どうも、黒猫です。
しんみりと始まってしまいましたが、何事かと申しますと
去る16日、ワセフィル第29期生の卒団演奏会が行われました。
私、告知をしたつもりになっていました・・・うっかり。すみません。
本家HPには一応告知してありましたが・・・
プログラムは以下の通りでした。
《プログラム》
♪シャミナード(1857-1944)
フルートと管弦楽のためのコンチェルティーノ
♪ルブラン(1752-1790)
オーボエ協奏曲第1番 二短調
♪ストラヴィンスキー(1882-1971)
バレエ組曲「火の鳥」(1919年版)
極めてフィルらしい取り合わせですね(笑)
指揮者は、Vnトレーナーでおなじみ征矢先生。
いつもながら情熱的な棒でした。
フルートとオーボエのソリストのお二人は、とても素敵でした。
御本人もおっしゃっていましたが
四年間一緒に頑張ってきた仲間の前でソロが出来るというのは、とても幸せなことですよね。
本当にお疲れ様でした。
そしてメインの「火の鳥」。
29期生の皆さんの、フィルへのあらゆる情念と
「エロ」な征矢節が見事に融合した演奏だった
と勝手に解釈しています。
いやでも本当に、今回私も一緒に弾かせてもらったのですが
演奏しながら気持ちが高揚しました。
私は卒団しないのに、涙腺が緩みました。
私の代でも、こんな演奏会にしたいと、心から思いました。
大変私事ですが
29期生の皆さんは、私の一つ上の先輩で
入団以来本当にお世話になりました。
今回、卒団演奏会に関わらせていただいて、とても感謝しています。
皆さんがこれで卒団だなんて、
まだあまり実感がないながらも、じわじわと寂しさを感じます。
四年間、お疲れ様でした。
卒団後の皆さんそれぞれのご健闘をお祈りしています。
また一緒に演奏できる日を信じて。
御卒団、おめでとうございます。
四年間で、人がまるごと入れ替わる。
大学サークルの必然ですね。
「さよならだけが人生だ」というのは
決して悲観してばかりの言葉ではありません。
詳しくは、文字にするだけ安っぽくなりそうなので書きませんが(笑)
かの寺山修二は、冒頭の詩を受けてこのような詩を書きました。
さよならだけが
人生ならば
またくる春は何だろう
はるかなはるかな地の果てに
咲いてる野の百合何だろう
皆さんは何だと思いますか?
まぁ後者の詩は、まだ少し続くのですが・・・
きっとどちらも、人生の真理なのでしょう。
そして、「さよなら」ばかりに立ち止まっているわけにいかない我らワセフィルは
新歓イベントに向けて準備を進めています。
新たな出会いを楽しみにしていますよ。
春はまったく、忙しいですね。
明日はメイン曲の初指揮者tuttiだし!
頑張りましょう。今季、ここから始まるようなものです。
相変わらず、長々と失礼しました。
カテゴリは敢えて修正しませんw
それではまた。