レプレリュード

こんにちはコンマスからバトンをいただき光栄です。コントラバスパートの毛利です。ごろうって誰なんでしょう・・・。バトンをもらった時は3日で回してやると意気込んでいましたが、もらった当日にまあまあ書いてそれ以降は完全に放置してしまいました。おかげで今現在合宿はすでに先週の出来事となりましたが内容は合宿以前のものです。時空が歪んでしまいました。

次回の定期演奏会に向けた練習が始まっていく中、先日初めての前中tuttiがありました(写真取り忘れました)前中はヴェルディ作曲のナブッコ序曲と、リスト作曲の交響詩レプレリュードです。どちらの曲もブラームスとはまた違う難しさがあり力不足を痛感させられる練習となりました。

特に書くことも思いつかないのでリストの方について語ろうかなと思います。

交響詩とはについて書きはじめましたがおそろしい量になりそうだったのでやめます。曲の構成とか堅苦しいこと?は曲目解説で誰かが書いてくれるので定演に来てプログラムを読んでください。早稲フィルの曲目解説は字数がそこまで多くないのでプログラムでは触れられなさそうな作曲背景について書いてみようかなと思います。

リストはご存知の通りピアノの名手として名をはせていました。父親も音楽家でしたがリストほどの才能がなくそれゆえ我が子にかける期待は大きかったそうです。そのため小さいころからリストは各地へ演奏旅行へ連れまわされました。

容姿端麗でピアノもうまかったので非常にリストは女性から人気があり様々な浮名を流したそうです。マリー・ダヴ―とかカロリーネ伯爵夫人とか家庭教師の教え子とかとの話とかちょっと面白いので興味ある方は調べてください。色々な女性と関係を持ったのはリストの性格だけでなく、幼いころから教育を受けず演奏に明け暮れていたリストの、教養ある貴族や上流階級に対するコンプレックスからだみたいな考察をどこかで読んだ気がします。

そんな中リストはワイマール宮廷楽団の楽長に就任し演奏活動から作曲活動へシフトしていきます。このころが有名な作品が非常に多いですね。ピアノ協奏曲1番、ハンガリー狂詩曲などもこのころです。後年の調性感が薄れていった作品とは違い受け入れられやすい明快な音楽がたくさんあります。

その時期に作られたのが今回の中プロである交響詩レプレリュードです。

こういう経緯を考えちゃうと、リストも若いころも後年も色々苦労したとはいえ、若いころ結構好き勝手やって年を取り落ち着いてからは真面目に作曲しそこでも成功しちゃうリストさんはなんというか虫が好かないです。

それに比べて今回のメインであるブラームスさんは、クララについては有名ですがユーリエやアガーテなど色々な人に思いを寄せながらもうまくいかず結局内に抱えて沈んでいき生涯未婚・・・みたいな生き様が個人的には好きですね。

結局ブラームスの話になってしまいました。

春定の話しか書いてないですが卒演の宣伝です。自分は出ませんが楽しいプログラムですよー

2018年3月17日(土) 開場:12:50 開演:13:30
横浜みなとみらいホール 大ホール
ブラームス
悲劇的序曲
チャイコフスキー
祝典序曲「1812年」
サン=サーンス
交響曲第3番「オルガン付き」
指揮:征矢健之介
井上圭子(オルガン)
チケット

1階指定席(2,3階席には入れません)
前売り券:800円
当日券:1000円

前売り券はe+(イープラス)で現在販売中です。
早稲田大学フィルハーモニー管絃楽団

※前売り券の販売は2018年3月16日(金)18:00までとなっております。
※当日券あり

ちなみに卒演のメインであるサンサーンス交響曲3番オルガン付きは作曲時に親交のあったリストが亡くなったのでリストに献呈されました。ちなみにちなみにサンサーンスは子供の死とマザコンが原因で21歳年下の奥さんに逃げられたそうです。

色々書いちゃいましたがサンサーンスもリストも天賦の才があるばかりか家庭環境が複雑だったのでおよそ凡人には理解できない何かがあるのでしょう。今と時代も違いますし。

あ、レプレリュードのおすすめのCD書くの忘れてました。1959年フリッチャイ&ベルリン放送響です。終盤のマーチの部分がちょっと流れる感じがして趣味じゃないのですが曲全体としてさまざまに変わる曲調、時に美しく時に激しくというのが一番見事に演奏されていると思います。なによりカップリングのベルリンフィルとの新世界、モルダウがすごく良いので大変お得です。メータ(ベルリンフィル)、フルトヴェングラー、ショルティ(ロンドン響)あたりも好きです。

なにやらまとまりのない感じになってしまいましたが次のブログは心優しいトランペットの中多さんです。ブラームスのトップです。

何かでトランペット奏者的にブラームスは吹いてて微妙というのを読んだことありますが聞いてる側からすると結構好きです。ロシア物のようなこれぞペットというような豪快でのびやかなメロディーはありませんが天から降り注ぐような輝かしい音色でオーケストラに彩を添えるような感じが好きです。期待してます。