音楽は物語る

こんにちはこんばんは~

こないだ一緒にデートしたヴィオラのぱんちゃんからバトンを受け取りました、チェロのまいです!

 

10月に入り、大学は秋学期始まりましたね。

私は対面とオンライン併用ですがなんだかんだ週4で大学に行ってます。

文キャンのどの建物からでも外に出ず学生会館に行く方法を身につけました笑

 

フィルの方はというと、ついに指揮者tuttiが目前というところまで来ました!

参加人数を減らし、会場は限られ、時間も短縮、そもそも参加は命がけ、、、みたいな状況で活動してきたので、まず指揮者tuttiという大きなステップに辿り着けたことは嬉しい限りです。

あと三か月、冬定本番に向けて歩みを止めずに行けたらなぁと思っています。

 

ブログの本題に入る前に、

そんな今回の冬定の宣伝をさせてください😊

【第85回定期演奏会】

日時: 2021年12月28日(火)夜公演

会場: すみだトリフォニーホール 大ホール

指揮: 川瀬 賢太郎先生

曲目: 

ブラームス 大学祝典序曲

ワーグナー タンホイザー序曲

ブラームス 交響曲第4番

 

こちらのフライヤー公開・チケット情報公開などは今しばらくお待ちくださいませ~。

 

さて、このようにフィルの演奏会は大体3曲構成となっています。

私はこの3曲の組み合わせというのは結構重要だと思っています。

なぜならそれによって演奏会の雰囲気やストーリーが創られるからです。

 

もちろんその解釈は人それぞれだし、選曲の時点でストーリーを考えているわけではないから後付けではありますが、

個人的には、プログラムごとに何か物語るものがあるような気がしています。

そこでこの場をお借りして、これまで乗ってきたプログラムが物語っている(と勝手に感じている)ものを、私なりに言葉にしてみようと思います。

 

各プログラムが織りなす3年のストーリー、もし共感して貰えたら嬉しいです笑

 

 

まず2019年冬。*******

初めての定演は、交響詩「死の舞踏」の“真夜中12時の鐘の音”で幕開けでした。

怪しげなワルツに合わせて死神やら骸骨やらが踊るという現実離れした世界観は、2曲目の組曲「くるみ割り人形」のファンタジックな世界観とも繋がるものを感じました。

それでメインがラフマニノフ「交響曲第2番」だから、このプログラムは本当に《幻想的でロマンチックな夢の世界》、みたいなイメージでした。

40周年でお客様もたくさん来ていただいて、今でもこの演奏会では夢を見させてもらったなという気持ちでいっぱいです。

 

2020年春。*******

先輩の後ろについて夢みたいな演奏会を経験した後だったので、もっと頑張るぞって意気込んでいた気がします。

「エグモント序曲」はユニゾンの迫力がカッコよくて、チェロの下降音型とか推進力があって好きなので、やりたい曲の1つでした。そして「カルメン」は言わずもがな情熱的な曲で、エスニックな曲調に中毒性があってtuttiがとっても楽しかったです。

メインのブラームス「交響曲第2番」も明るい曲調で、特に爽やかなイメージの曲でした。

だからプログラムとしては《情熱的で希望があり前向きな》世界観でした。

 

でも2月の合宿での練習を最後に中止になってしまって。

イメージに反して、志半ばでという形になってしまいました。

 

そこから2020年冬は、*******

半年の活動停止と厳しい制限下での活動という、大きな変化があった時期でした。

「小組曲」が絵画的な美しい風景を、「モルダウ」が豊かな情景を映し出す反面、

後半からは大河の激流だったり、チャイコフスキー「交響曲第6番 悲愴」のすごく感情的な旋律だったりが押し寄せてきて、最後は死で終わるという構成でした。

《激動、諦観、人生》みたいなキーワードに、世の中の変化との重なりを感じて、感慨深いプログラムでした。

 

2021年春。*******

運営代を引き継ぎ、難しい状況でも活動を止めないという想いでやっていたシーズンでした。

前中ではドラマチックな「魔弾の射手」とドンチャカ愉快な「軍隊」で、色んな楽器が代わるがわる活躍していたのを思い出します。チェロもメロディー頂いて。

あとは何よりメインがドヴォルザーク「交響曲第9番 新世界より」ということで、前回の悲愴から新世界へ飛躍したいというメッセージ性を勝手に感じていました。

《活躍、飛躍》というプログラムだったからこそ、また中止になってしまったのが本当に辛かったです。

 

最後に現在、2021年冬。*******

これまで4回中2回の中止を経験して、演奏会を開催することがいかに貴重で壮大な企画であるかを思い知りました。

そんな中「大学祝典序曲」を前プロで弾くことは大学オケの祝福の表現としてぴったりのように思えます。

そしてドイツプログラムの濃さを強調する「タンホイザー序曲」があって、

古典派の偉人ブラームスの集大成と言われる「交響曲第4番」で、私たちもフィル生活の集大成として引退する予定です。

とはいえ本番がどんな世界観で行われるかは、これからのお楽しみですね!

 

 

 

さて、もしかして全部読んでくれました?

ありがとうございます。笑

これからも、プログラムの背後にある想いを表現するために、勉強していきたいなと思います。

 

44期はじめ冬定参加のみんな、あともう少し、できることやっていきましょう。

こんな長文を最後まで読んでくれた皆さま、変わらぬ応援をよろしくお願いします。

次は、いつも伸びやかに自由にオーボエを吹き鳴らすObトップ、ビッキーにバトンを渡します!

よろしく~~