更新サボってすみません、きどりんです…。
ここ最近試験が終わったにも関わらずちょっと余裕の無い日々を過ごしていたので
このブログがおろそかになっていましたー。
今日は久しぶりにCD紹介です。
それでは今期の中プロであるプーランクを…と行きたいのですが…!
…
……
すみません。もうちょっと待ってください。。
いや、ってかプーランクもヴェルディも参照できるCD自体少なくないですか?
もう少し勉強してから臨ませてくださーい。
良い音源持ってる団員は、どうぞここで紹介してください!
さて、じゃ今日は何を書くかというと、
まぁせっかくなんでフランスものを。
ドビュッシーの話です。
しかもピアノ曲。
ありがとうございまうす。
オケ曲の話でも無いのに、何人の方がクリックしてくれたのでしょう…w
C.ドビュッシーはフランスの作曲家です。
詳細を書くと長くなるので、今回は割愛させてください。
実はいま録音の作業をしている最中でもあるのですw
ドビュッシーは管弦楽曲だと「牧神の午後への前奏曲」や「海」、
そして「夜想曲」などが特に有名ですが…
ピアノ曲の分野でも多くの傑作を残しています。
前奏曲集や「版画」、「映像Ⅰ・Ⅱ」
のだめカンタービレでも登場した「喜びの島」
また、アルペジオ(だけ?)で幻想的なサウンドを響かせる「アラベスク」は
誰しも耳にしたことはあるでしょう。
私が今回オススメしたいのは、あまり知られていないと思われる曲です。
【忘れられた映像】
という題がついております。ご存知でしょうか…?
この曲はドビュッシーが三十代前半の頃書いた作品で、
その後の「映像」や「版画」に比べると
どうしても熟成が進んでいない印象を受けますが…
どっこい、とっても魅力に溢れた曲集です。
3つの小品で出来ています。↓
・ゆるやかに(メランコリックに柔らかく)
・サラバンドの動きで
・極めて速く
多用される7度の和音、全音音階などドビュッシーの特徴的な技法が
いかんなく使われていますし、とにかく全体を覆う「雰囲気」は満点です。
特に2曲目の「サラバンドの動きで」は素敵です。
フランス物にしては珍しく、強く訴えかけてくるような、
それでいて儚く散っていくような…
本当に美しいなぁ、と思わせる音楽でしょう。
下記CDのライナーノーツより引用させてもらいますが、ドビュッシーがこの曲を
知人に捧げた際、こんな献辞を添えています。
「これらの作品は、ふだんは音楽をあまり好きでない人々の
集まるような『絢爛としたサロン』をとてもおそれています。
むしろそれはピアノとじぶんじしん、との『対話』なのです。」
音楽作品は演奏人数が減っていくほど、発表する空間も必然的に小さくなるので、
それゆえ徐々に徐々にプライヴェートな性質を帯びてきます。
弦楽四重奏やピアノ独奏はその最たる例と言えるでしょう。
演奏者自身の内的な対話、演奏者同士の対話、音楽と聴衆の対話
といったように、あくまで音楽を私的なものとして捉えるべきだという、
ドビュッシーの提言なのかもしれません。思索的で哲学的ですね。
でもドビュッシーはこんなことも付け加えています。
「もちろんそこに、なつかしい雨の日への
ささやかな思いをつけくわえるのはかまわないのです」
この曲に関する限り、一番最初に、しかも重要な『対話』をしているのは、
もちろんドビュッシー自身なのです。
推薦盤は【ミシェル・ベロフ ドビュッシー・ピアノ作品全集 DENON 96年 ステレオ】
ドビュッシー:ピアノ作品全集-4 (2004/12/22) ベロフ(ミシェル) |
水に浸っているような音世界です。
雪が大層降りました。嬉しくなったり悲しくなったりしますねぇw
みなさまお体にお気をつけて。
それではでは。