こんにちは。ベースパートのまさにこふから引き継ぎました、45期コンマスのなでぃです。はじめまして、あるいはプログラムの挨拶をご覧になった方はお久しぶりです。
もうずいぶん前の話になってしまいますが、昨年末の12/26に第87回定期演奏会を無事に終えることが出来ました。それは決して、様々な方々のご協力なしでは到底成し得なかったことでした。この場をお借りして、全ての関係者の皆様に感謝申し上げます。
さて、もう去年の話ではありますが、少しだけ、私のコンマスとしての想いをここに綴らせてください。正直文章を書くことは得意ではないですが、よろしければお付き合いください。(今更こんなことを書き続けるのは少し恥ずかしいです。多めに見てください)
1年と少し前、44期の方々が運営代の定期演奏会が終わり、私がコンサートマスターとなった時、そもそもコンマスなんて初めてで、楽器経験が長くはないこともあって、正直自分はどこを目指して何を頼りに進んでいけばよいのかと、ひどく狼狽えてしまいました。しかし、新体制となって練習にいって周りを見てみれば、こんなにも頼りになる同期・後輩に囲まれているではありませんか。演奏会にお手伝いに来ていただいた先輩方にも感謝の気持ちでいっぱいです。
歴代コンマスと比べてみても、私は決してカリスマ的な演奏技術をもっているわけでもなければ、圧倒的に仕事が出来るような人間でもないので、運営・演奏・気持ちなどの様々な面で皆に頼りっきりでした。
運営代で2回開催された定期演奏会では、私はコンマスという役職上、皆が入場した後に一人で入っていきます。正直、2回の演奏会とも、緊張と言いますか、不安でいっぱいでした。しかし、舞台裏から皆を眺める数秒間、団員の皆の頼もしい姿を見ると、そんな不安は消え去り、舞台へ堂々と踏み出すことが出来ました(来てくれた人には入場がやたら堂々としていると言われました(笑))。周りで支えてくれた仲間には感謝しかありません。これはあくまでも一例で、運営代としての活動を通して感じたこの気持ちはずっと残り続けるものだと思います。
実際には形には残らなくても、気持ちは残るものだから、それを何かしらの手段を使って、私達は伝えたいことを表現するのではないでしょうか。
私は音楽や文章をはじめとして、誰かに何かを伝えるときに、モットーとして「どこかの誰かの心に届いたなら」を常に考えています。もちろん、多くの人に響くことにそれ以上のことはありませんが、自分の音が、自分の想いがどこかの誰かに届くことが出来たなら、私達は何かを、何かしらの手段で表現した意味を見出すことが出来るのではないでしょうか。
先の演奏会後には、ある友人は後日、「久しぶりに聞き入ってしまった演奏会だった」と言ってくれました。先ほど、どこかの誰かに届いたら、なんてことを言いましたが、確実に届けることが出来たのではないかと思います。オーケストラの生演奏は一回演奏してしまえば同じ音は再現できません。しかし、私達の心はずっと残り続けるのではないでしょうか。音楽は形には残りづらいですが、そんな想いはここに文章にして残しておきます。皆が卒業してどこか離れてしまっても、ふと早稲フィルを思い出したときには、このブログに帰ってきて、団員の誰かにとって、「ああ、そういえば私達はこんなことを成し遂げたな」と思えるような場所になれたら、なんてことを想いながら、私の文章はここでお終いにしようと思います。
さて、46期が運営代の演奏会の宣伝です。
ブラームスの2番を演奏します。ブラ2は、個人的にとても思い入れのある曲です。とても楽しみにしています。ぜひ足をお運びください。
では、次はVnの頼れる後輩、46期りさちゃんに回そうと思います。
それではまた、どこかでお会いすることがあれば。