きどりんです。
ご無沙汰しているCD紹介です。
ベートーヴェンの“第二”を期待してくださった方々には申し訳ないのですが
今回は違います。
もちろんベト2も、いずれ書く気ではいます。
まぁ気分的な問題ですね。笑
で、武満徹です。
大丈夫、そんなに長くないから。
というわけで
【風の馬/武満徹 作品集…岩城宏之指揮:東京混声合唱団…1997年 victor ステレオ】
を紹介します。
武満の合唱曲集です。
武満徹というと、難解な現代音楽のイメージで語られがちですが
とってもポップな“うた”も数多く書いています。
武満の「ゲンダイ音楽調」と「ポップ調」…とでも言えば良いのでしょうか。
そういった多面性を両方感じるには、良いCDです。
このCDには《風の馬(全5部)》と《混声合唱のためのうた(11曲)》が録音されています。
全曲推薦したいですが、中でも、最後に収録されている《さくら》を
特に聴いてほしいです。
これはあの「さくら さくら 弥生の空は…」で有名な
日本古謡の《さくら》を武満徹が混声合唱にアレンジしたものです。
私はスコアを持っているので
複雑極まりない和声と同時に表れる単純な美しさに
驚きを覚えますが、そんなことはどうでもいいでしょう。
このさくらを耳にして、とにかく一言だけ
この世のものとは思えない美しさです。
《混声合唱のための…》は、晋友会による物など、幾つかの録音がありますが
岩城宏之氏の指揮があまりに素晴らしいのもあって
こちらを紹介しました。
機会がありましたら、是非。
ちょっと季節ハズレでしたが…今回はこの辺で。