映画が好きだ!

えーと…もう僕は自由にやらせていただきましょうかねwきどりんです。

今日は珍しく上機嫌になって高田馬場から学生会館まで歩きました。
いつもは東西線でぴゅーん。
こんな感じで昼間に馬場歩きするときは、いつも早稲田松竹をチェックします。

早稲田松竹とは。
明治通りよりちょっと馬場寄りにある、小さな映画館です。
この映画館は新作を上映しておらず、旧作を2週間ぐらいづつ&2作づつ、
特集組んで放映しています。
つまり、古き良き名作がスクリーンで観られる映画館!
どうやら今回のセットは明日までのようでした。
ジュゼッペ・トルナトーレの作品が2つ…「ニュー・シネマ・パラダイス」と「題名の無い子守唄」
あー明日は練習あるし観れない。。昨日までに気づけばよかったです。

映画は僕にとって、音楽と並ぶほどの趣味です。
小学校の卒業アルバムには、将来の夢「映画監督」って書きましたw
今日はトルナトーレにちなんで、イタリア映画のオススメをご紹介しましょう。


あーりがとうございまーす。

まずはみなさん、上記の2作を御覧になりましたでしょうか?
「~子守唄」の方は知られていなくても、「ニューシネマ~」を
ご覧になったことのある方は、割りといらっしゃるんじゃないかしら?
【ニュー・シネマ・パラダイス】
トルナトーレに限らずイタリアの映画には、ハリウッド映画を遥かに凌ぐロマンスと
甘ったるいお涙頂戴が多いですw
そんな中でも、この作品はやっぱり金字塔でしょう。
この映画は、ある映画館が重要な舞台になるのですが、
そこでは実在した様々な映画が放映されます。
中でも「さすらい」という映画は特に物語の鍵となったりして…
こんな風に、トルナトーレ監督の映画に対する愛が、溢れんばかりに込められているのです。
ストーリーは、もうこれ以上を望むかってくらいのラブ・ストーリーであり、
同時に少年の成長を感動的に描いています。
どちらかというと悲劇なんだけど…
とにかく良い映画です。長めだけど、その分の感動はあると思います。
映像芸術や哲学を求める人や、お涙頂戴を軽蔑する人には薦められないけど…

あと書かずにいられないのは、音楽担当のエンニオ・モリコーネ。
この人も間違いなく最高の映画音楽家です。
奇麗過ぎるところもありますけど!…でも儚さを伴った美しいメロディを書かせたら、
この人の右に出る人はいないでしょう。
トルナトーレ×モリコーネのタッグはたくさんの作品を残していますが、中でも、
【海の上のピアニスト】
これは有名ですよね。愛のテーマはあまりに単純で、あまりに優しい旋律。
「ニューシネマ~」も「~ピアニスト」も、まだ観ていなくて
物語映画が好きな人には絶対にオススメです。

で「~子守唄」の方も音楽がモリコーネなんだけど、僕これまだ見たこと無いんですよね~。
上記2作とは毛色が違う御様子。誰か観た人は感想くださいー。

さて、イタリア映画繋がりでもう1作品、紹介するとします。
監督はロベルト・ベニーニ。
【人生は、奇蹟の詩】

原題は「LA TIGRE E LA NEVE(tiger and snow)」…虎と雪、ですな。
これにも意味があるんだわ。
ベニーニは、かの【ライフ・イズ・ビューティフル】で有名な監督兼俳優ですね。
「ライフイズ~」ではユダヤ人親子の親を主演しましたが、
「~奇蹟の詩」での彼の役どころは…詩人です。

えーこの映画、「ベニーニは演技がうるさくてちょっとなぁー」って思ってる人には、
絶対にオススメしませんw
詩人のアッティリオを演じるベニーニの口からは、マシンガンのように言葉が速射されます。
それも、映画が終わるまでずっっっと!
…物語は、「ライフイズ~」と同様に前半と後半に分かれます。
前半は、アッティリオが愛する女性、
ヴィットリア(演じるのは実際のベニーニの妻ニコレッタ)に
散々アプローチをかける、お約束の喜劇。
ア「きみ、一人?隣に座っても良い?」
ヴィ「ごめんなさい、私一人でいるのが好きなの。」
ア「そうなんだ、気が合うね!僕も一人でいるのが好きなんだよ!」
と、結局隣に座ってしまうアッティリオには脱帽ですw

後半は、ヴィットリアが戦地バグダッドに赴いた先で爆撃に巻き込まれ、
意識不明になってしまうところから始まります。
アッティリオは彼女を救うべく、戦場を駆けずり回って薬を探すのです。
ア「彼女が死んでしまったら、この世界は終わりだ。
海も大空も、そんな大道具は皆片付けてしまえば良い。
僕が太陽を詩うのは、愛する人を照らしてくれるからなんだ。」
何か書いてて恥ずかしくなってくるw
主役のアッティリオが詩人ですから、とにかく言葉が百花繚乱、咲き乱れる映画です。
ですが音楽も聴き物。アメリカの歌手であり俳優でもあるトム・ウェイツが、
この映画の為に作曲したブルースを歌うシーンも印象的です。
ちなみに助演男優はジャン・レノ。いつも通り渋くてダンディー。

言葉を尽くして命を賭けて、ヴィットリアに愛を伝えてきたアッティリオが、
一番大切なことを伝えるのに、言葉に頼らない最後のシーンもすごく感動的です。
隠さずに言いますと、僕はこの映画で落涙しました。はい。

映画好きにとってイタリア映画は好き嫌いが分かれると思いますが、
今日取り上げた作品は一般受けも結構良いです。
春休みヒマだなぁー映画でも借りるか、って人にはちょうど良いんじゃないでしょうか?

それではまたー。

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